【バッグデザイナーになるには?】未経験者必見 デザイナーになる前に必要なもの

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この記事はバッグデザイナーになりたい!興味ある!という方に向けた記事になります。

この記事を読むとできること

  • バッグデザイナーとは何かを知ることができる
  • バッグデザイナーになるために必要なことがわかる
  • 必要なことのためにどうすればいいかを知ることができる
ぽんず

この記事を読めば、バッグデザイナーになるために必要なものがズバリわかります!

この記事を書いた人
  • 現役のバッグデザイナー
  • バッグデザイナーとして15年以上
  • 担当アイテムはスポーツやアウトドア系のバッグ
  • カバンの総合情報ブログ「カバンの図書館」運営中

ぽんず♂

目次

バッグデザイナーとは

バッグデザイナーの担当するアイテムはバッグのデザインがメインですが、サイフやポーチなどの小物も範囲に入ります。

ファッション性はもちろんのこと、「何のために使うのか」「どこで使うのか」「誰が使うのか」を考えてデザインする能力が求められます。

そのためには形、素材、色などバッグを構成するための知識はとても大切になります。

バッグデザイナーに求められるスキル

バッグデザイナーに求められるスキルを箇条書きしてみました。

私以外にも色々なバッグデザイナーの知り合いがいますが、以下のスキルは必ずといっていいほど備わっています。

  • バッグの知識 形状の種類や、パターン(型紙)の理解
  • 素材の知識 レザー、合成皮革、天然繊維、化学繊維の種類や特性
  • デザインのスキル バッグに求められる機能性や収納性
  • デザイン画のスキル 発想を表現できるための技術、カラーリング
  • プレゼンのスキル デザインをクライアントや上司に伝える話術
  • 仕様書を書くスキル 形を具現化するために伝える技術
  • 市場への理解 消費者のニーズや流行の把握

バッグデザイナーに必要な心がまえ

デザイナーにとって大事なこと、それはユーザーの目線に立ち、デザインに優れた使いやすいバッグを世の中に送り出してあげることです。

基本的に、バッグデザイナーはアーティストではありません。

ユーザーやクライアントが求めるものを柔軟にキャッチする感性と、相手に寄り添う気持ちが大切なのです。

自己表現やオリジナリティは大事ですが、自分のセンスを押し付けるだけのデザインでは無く、人に喜んでもらえるデザインを考え、素材を選び、細部までこだわって行くことがいいバッグを生み出す秘訣になるのです。

ぽんず

ただこれらは一朝一夕で身に付くものではありません!
経験や勉強を重ねることで自然と身に付いていくものですので不安にならなくて大丈夫!

バッグデザイナーになるための流れ

美大や専門学校で学ぶ

では次に、バッグデザイナーになる流れをお話しします。

バッグデザイナーになるために必須な資格はぶっちゃけありません!!

ありませんが、専門的な知識やスキルが必要なことは前述した通りです。

では基本的な知識や技術はどこで学ぶのか?

一般的には美大や専門学校で基本的な知識やスキルを習得します。

学校に通うのは決して簡単な選択ではありませんが、確かなメリットがありますのでおススメです。

学校に通うメリット

  • 知識、技術の取得
  • 就職支援が充実している
  • 講師やデザイナー友達ができ、人脈が広がる
  • 特殊な体験ができる※

美大は美術やデザインについて幅広く学ぶのに対して、専門学校は専門分野に絞ったカリキュラムが組まれているのが特徴です。

※ちなみに「特殊な体験」は私個人の体験です。
このような体験があったため、私は学校に進むことをオススメしたいと考えています。

専門学生2年目に、兵庫県豊岡市が主催するバッグのワークショップに参加しました。

※兵庫県豊岡市はカバンの名産地です。

参加資格は「2つの美術大学と2つのデザイン専門学校在学中の生徒限定」、定員人数は「約20名」

内容は「カバンの名産地である兵庫県豊岡市で、実際の生産現場などを見学&グループを組み新しいバッグのあり方を考えてプレゼンする」みたいな感じでした。(うろ覚えですが。笑)

このワークショップでは吉田カバンなど有名メーカーのバッグを縫っている工場を直に見学することが出来ましたし、帯同した講師や自治体の方からカバンに関する貴重な知識と体験をすることが出来ました。

しかも交通費、宿泊費、食費は全てタダ!!

2泊3日のワークショップでしたが、元手が0円でこれだけの恩恵を受けられたのは、間違いなく学校に所属していたからでしょう。

ぽんず

私も色々な資料を取り寄せたりオープンキャンパスに参加したりしました!その結果、当初希望した学校をやめ、別の学校に行ったという経験があります。
選ぶための材料集めはとても大切です。

バッグの専門学校に通うという選択肢

「バッグの専門学校」に通う

バッグのデザインを専門的に学ぶことで、学生のうちからバッグのスペシャリストを目指して勉強するという選択肢です。

これも1つの選択肢ではありますが、個人的には学生時代は違う分野を学んだ方がいいかなと思っています。

バッグの学校に通うことを否定はしません!

ただ、働き出したらずっとバッグのことを考え続ける訳ですからね。

学生時代は違うフィールド勉強をして、違うフィールドの友人やコネをたくさん作っておいた方が後々のためになる気がします。

特に新卒で入るのならバッグの勉強をする時間は十分あります。

独創的な発想も、異なる分野からの方が生まれやすいのではないかなぁなんて思いますしね。

ぽんず

注 : あくまで個人的な意見ですので参考程度に捉えてくださいね!

バッグデザイナーになれる職場

バッグデザイナーになれる職場はバッグメーカー以外にもアウトドアメーカースポーツメーカーアパレルメーカーなどなど、意外なほど多いものです。

就活の時期を迎えたあなた。

あなたが希望する会社をリサーチし、「この職場で働きたい!」と思える職場に出会えたら全力で就職活動をしてください。

そしてあなたの経験と情熱を余すことなく面接官にアピールしてください。

めでたく就職できたら、そこからが本当のスタートです。

最初から即戦力になれるほど現場は甘くないですし、会社もあなたを即戦力とは考えません。

就職し、企画力、技術力を身につけ、成功と失敗を積み重ねながら、デザイナーとしてのセンスを磨いていきます。

企業に所属するデザイナーは、クライアントの意向や、市場トレンドなど様々な角度から、バッグについて考え、製作していきます。

このように、企業で実務経験を積んだのち、ステップアップしてさらに上のブランドに転職をしたり、独立して自身のブランドを立ち上げるなどをしていきます。

実際にデザイナーになった流れを紹介

ここでは私や私の先輩、後輩、友人の実体験をもとにバッグデザイナーになった流れを紹介していきます。

ぽんず

簡単な紹介にはなりますが、参考になれば嬉しいです!

CASE1.ぽんずの場合

  • 高校時代は美術部に在籍
  • デザイン専門学校でプロダクトデザインを専攻
  • 学校内の求人情報でバッグメーカーの求人を発見
  • デザイナーとしてカジュアル系のバッグメーカーに入社
  • 現在はスポーツやアウトドアバッグを手掛けるバッグメーカーにデザイナーとして在籍

CASE2.センパイさんの場合

  • 高校時代は美術部に在籍
  • 美術大学で彫刻を勉強する
  • 学校内の求人情報で某スポーツメーカーの求人を発見
  • デザイナーとしてスポーツメーカーに入社
  • その後、転職とフリーランスを経験
  • 現在は某有名スポーツメーカーでバッグを中心としたデザインを担当

CASE3.コウハイくんの場合

  • 高校時代はインテリア学科に在籍
  • 学校の先生からバッグメーカー(高卒OK)の求人募集を教えてもらう
  • デザイナーとしてスポーツ系のバッグメーカーに入社
  • 2度の転職を経て、現在は自分のブランドを立ち上げて経営者兼デザイナーとして奮闘中

CASE4.トモダチちゃんの場合

  • 高校時代は帰宅部だったが、個人的にデザインは好きだった
  • 一度工場に就職するも半年で退社
  • その後バイトしながらデザイン夜間の専門に入学。ファッションデザイン学科を専攻
  • 卒業後は学校の先生がやっているデザイン事務所に就職し、アシスタントデザイナーになる
  • 転職し、スポーツやアウトドアバッグを手掛けるバッグメーカーにデザイナーとして在籍

バッグデザイナーになるために必要なこと

バッグデザイナーに求められるスキルの中には仕事を通してでないと学べないこともありますが、就職する前に習得が可能なものもあります

ここでは会社に入る前に最低限身につけておいた方が良いスキルを紹介していきます。

①「絵を描くスキル」

これは絶対に必要です。

自分の頭の中にあるものが表現できなければ誰にも伝えることはできませんからね。

絵には描き方がありますから、描き方さえ覚えれば誰でもある程度は描ける様になります。

そもそも絵が描けないと美大などの進学は難しいので、デザイナーを目指す方には必須なスキルになります。

絵が描ける人

絵心がある人は、バッグの絵をたくさん描いてみましょう!

バッグの絵を描くコツは斜め横のアングルで描くのが一般的です。

何故ならバッグは服と違いマチ(奥行き)がありますので、それも表現をしないとバッグの全体感が伝わりません。

最初はバッグの写真をトレースするなどして感覚をつかみ、徐々にフリーで描けるように練習しましょう。

バッグのパース

絵が描けない or 描いたことがない人

絵を描いたことが全く無い or 自信が無い方はデッサン教室に行ってみるなり、通信講座を受けて勉強した方が良いでしょう。

ペンで描こうがPCで描こうが、絵を描く基礎がまったく無いと描けません。

ただ基本的な形の捉え方とパースがおかしくなければ大丈夫。

デッサンの基礎を学んでからバッグを描いてみましょう!

②「イラレ・フォトショのスキル」

イラレ フォトショ

イラレ=Adobe Illustrator
フォトショ=Adobe Photoshop

これもあった方が良いでしょう。特にイラレ

私が知る限り、スポーツバッグアウトドアバッグのデザイナーでイラレを使えないデザイナーはいません!!

あなた

でも使い方が分からないよ。

大丈夫です。

参考書もたくさんありますし、今はネットやYOUTUBEでも十分勉強できます。うらやましいぜ!

個人的にオススメ書籍を以下で紹介しますので、興味があったら覗いてみてください。

入社してからはバッグの勉強以外に、所属する会社や部署内の決まりごとを学んでいく必要があります。

覚えることがたくさんある中で、イラレやフォトショ(特にイラレ)の基本的な使い方がわかるだけでも有利です。

特殊なスキルは教えてもらう必要がありますが、それは上司や先輩とのコミュニケーションも兼ねて入社してから教えてもらいましょう。

あなた

でもイラレ・フォトショってお高いんでしょ?そんな金無いよ!

そこは正直痛いところですが、昔と違い今は1ヶ月だけ使う方法があります。

1ヶ月しか使わない分コストを抑えられるので、勉強のためだけならもってこいです。

有効期限はありますがその分集中して勉強できると思いますので、入社前の1ヶ月の間にガッツリ勉強してください。

あなた2

そもそもPC持って無いんだが…

そういう方もいるかもしれません。

「PCなんか要らないやい!」って方もいるでしょうから、そういう方はスクールに通うという方法もあります。

 PCもソフトも準備されており、分からない点があれば直接先生に聞ける環境のようなので、独学よりははるかに上達速度が速いと思います。

ただ!どうせお金を使うならPCが手元に残る方がいいかなと思います。入社後も何かと必要になるかもしれませんし

ぽんず

出費は痛いですが、必要なことなので自己投資だと思って頑張って!

③「バッグの知識」

カバン 知識 イメージ

あなたはバッグの種類がどれくらいあるかご存知でしょうか?

一説によると「109種類」あると言われています!!

もちろん109種類全部覚える必要はありません。というか私もわかりません。笑

ただ普段街中で見られるようなバッグの形状くらいは全て頭に入っていた方がいいです。

その他資材や生地の知識もあればなお良しですが、かなり専門的な話になってきますので出来る範囲で大丈夫!

何ならこのブログを見ればこれらの諸問題はクリアできる……ようなブログにしていきますのでもう少しお待ちくださいね!

ここで一つ忠告

意外に思われるかもしれませんが、最初から必要以上にバッグの知識を詰め込んでおく必要はありません。

こんなこと言うのもどうかと思いますが、正直、業界に入る前に変に詳しくなろうと思い過ぎない方が良いでしょう。

凝り固まった思考や知識を持つよりも、会社に入ってから学ぶほうがスムーズに体に染み込むハズです。

冒頭で「バッグデザイナーに必要なのは形や素材やマーケットの知識だ!デザイン画や仕様書を書くスキルだ!!」と言いましたが、それは現役のデザイナーに限った話。

学生のうちはバッグの専門的な勉強ばかりするのでは無く、広い視野で色々なものを見て、色々な体験をすることがあなたの器を広げるいい機会となるはずです

私は専門学校でプロダクトデザインの勉強をしていましたが、結果的にそれが良かったなと思うことが多々ありました。

バッグ以外のイメージ

車・バイクの流動的なラインやカラーリング、有名建築家がデザインした家具など、バッグ以外のデザインを参考にすることもよくあります。

バッグ以外の知識があることでアイデアの引き出しが増え、デザインに幅が生まれます。

あなた

でも会社に入る前に少しでもバッグに詳しくなっておいた方がいいのでは?

不安になる気持ちはわかりますが、それも大丈夫!

あなたがバッグデザイナーであるかぎり、あなたはこの先ずっとバッグのことを考えて生活することになりますから!

ぽんず

嫌でも知識が頭に入ってきます。無問題!

バッグデザイナーの種類について

他のサイトを見ると意外に触れていない部分があります。

それは、『バッグデザイナーの種類』についてです!

「あなたがデザインしたいバッグはなんですか?」

レザーを活かした味のあるバッグを作りたい
レディース中心のエレガントなバッグを作りたい
ノースフェイスやグレゴリーのような登山やキャンプ用のバッグを作りたい
ポーターのようなカジュアルバッグを作りたい

一括りに「バッグデザイナー」といっても実態は様々です。

実は「何のバッグデザイナーか」というのはとても大事なこと。

当たり前ですが、ハンドバッグをメインにやっている会社に入ってもアウトドアバッグをデザインすることはありませんし、アウトドアメーカーに入ってもレザーのバッグは作る機会は無いでしょう!

あなたが何のバッグをデザインしたいのか。

この点は意識して行動するようにしましょう。

まとめ

今回ご紹介した内容以下の通りです。

この記事読んでわかったこと

  • バッグデザイナーに求められるもの
    バッグに関する幅広い知識とスキルと、ユーザー目線を意識したものづくり精神
  • バッグデザイナーになるための流れ
    美大やデザイン専門学校がオススメ!事前リサーチは徹底する!
  • バッグデザイナーになるために必要なもの
    デッサン力とイラレ・フォトショスキル、基本的なバッグの知識!バッグ以外のデザインの知識も大事!!
  • バッグデザイナーの種類について
    ハンドバッグとアウトドアでは業界がほぼ別物!どんなバッグデザイナーになりたいかを意識する!

この記事を読むことで、あなたの「バッグデザイナー」に関しての知識は読む前と比べて何倍にもなっているかと思います!

これ以外にも現役のバッグデザイナーとしてバッグに関する様々な情報を発信しているので、気になる方は覗いていってみてくださいね!

最後まで見ていただきありがとうございました!

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